家具に使われる木材
家具に使われる木材
木材の性質は、元となる木の種類によって大きく異なります。丸太の年輪をよく見ると、木の成長が活発な春にできた早材(春材)と、成長が休止する秋にできた晩材(夏、秋材)の繰り返しであることがわかります。これらの細胞の性質は広葉樹と針葉樹で異なり、板材にしたときの性質の差をつくるのです。
広葉樹は堅木(かたぎ・ハードウッド)と呼ばれ、家具で用いられるのはほとんどがこのハードウッドです。それに対して、軟木(ソフトウッド)と呼ばれる針葉樹は、耐水性や直進性に富むことから建築材料としてよく使用されますが、家具においては、イチイ材やパイン材などの一部を除いてはあまり使われることはありません。
家具材料として最も需要が多いのはブナ(ビーチ)やミズナラ、ホワイトオークなどです。近年では、杉の間伐材の有効利用も注目されています。
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